2016-05-16 問題 論理 実数 かつ または
\(x\)と\(y\)はどちらも実数であるとします。
「\(x=0\)かつ\(y=0\)」という条件と同値なものを以下から選んでください。
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\(x^2 + y^2 = 0\)です。
「\(x = 0\)かつ\(y=0\)」が成り立っていれば、四つの選択肢はすべて成り立ちます。
ですから、逆がどうなるかがポイントとなります。
\(x+y=0\)であっても、\(x=0\)かつ\(y=0\)とは限りません。たとえば\(x = 123\)で\(y = -123\)だとしても\(x + y = 0\)になるからです。
\(xy = 0\)であっても、\(x=0\)かつ\(y=0\)とは限りません。たとえば\(x = 123\)で\(y = 0\)だとしても\(xy = 0\)になるからです。
\(x^2 = y^2\)であっても、\(x=0\)かつ\(y=0\)とは限りません。たとえば\(x = 123\)で\(y = 123\)だとしても\(x^2 = y^2\)になるからです。
\(x^2 + y^2 = 0\)であったなら、\(x=0\)かつ\(y=0\)といえます。 \(x,y\)は実数という仮定がありますから、 \(x^2 \geqq 0\)と\(y^2 \geqq 0\)が成り立ちます。 等号が成立するのは\(0\)に等しいときだけです。
視覚的に納得することもできます。\(x^2 + y^2 = 0\)は「原点中心で半径が\(0\)の円の方程式」といえますが、 これを満たす\((x,y)\)は原点\((0,0)\)だけです。
\(x^2 + y^2 = 0\)は、\(x = 0\)かつ\(y = 0\)と同値です。
ちなみに、 \(xy = 0\)は、\(x=0\)または\(y=0\)と同義になります。
2016-05-16 問題 論理 実数 かつ または